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(無題)

 投稿者:根石吉久  投稿日:2009年 6月16日(火)02時39分49秒
編集済
  会社で
足立和夫


机の電話が呻きはじめ身が強張る
受話器をとると
声を吸い込んだままになってしまい
キョックキョックキョックキョック
 キョックキョックキョックキョック
酷くどもる 吃音
極東倉庫です がすぐにはでない
わたしのなかの草男がすべてのそとを
拒絶しようと明滅するのだ
しかたがないので
鼻をつまんで気絶してもらう
会社のひとたちは軽くわらう
わらって緊張をほぐそうとするのだが
歪んで硬くなった頬のなかで
喉のおくから無口がせりあがってくる
机のうえに視線がさまよい
わらいを放散できない
話しかけてくるのだが
耳のなかで沈黙が膨らみつづけていた
椅子からずり落ちた草男は
なにかを低く喚き
ここからの脱走をかんがえるが
すべての精気が硬直し痩せたままだ
穏やかに息をひそめ
五年間居て辞めた
草男の汁の飛沫と湿った匂いが
さらに濃くなって
空にのぼり蟠(わだかま)っていく
緑色の闇 耳鳴りの深い空
時間が中途半端にちぎれたままだった
幻影かもしれないが
尖った誤解はつねに悩ましい
まるで吃音のように
こころは怪物なのでたえず発情して
生きがたく逝きがたい
ほとんどの時間を眠り込んでいる草男は
草の声でいった
空にのぼる蟠(わだかま)りは
放っておけば夜陰の河に流れてそれですむ、と
沈黙のための用意もしてみたが
孤独の底に落ち着くには
生涯の終息はいつも近すぎる
草の声はいった
草の葉のしたで生き抜いてしまえ
うまく隠れた者がよく生きるから、と
現れることだけがすべてではない
草の茎を折って汁を啜れば苦い
ひとの生は宇宙のなかで
燃える星に困惑し
謎のにおいを嗅いだままだから
そのまま終わるだけ
 

 投稿者:足立和夫  投稿日:2009年 6月16日(火)02時38分40秒
  会社で
足立和夫


机の電話が呻きはじめ身が強張る
受話器をとると
声を吸い込んだままになってしまい
キョックキョックキョックキョック
 キョックキョックキョックキョック
酷くどもる 吃音
極東倉庫です がすぐにはでない
わたしのなかの草男がすべてのそとを
拒絶しようと明滅するのだ
しかたがないので
鼻をつまんで気絶してもらう
会社のひとたちは軽くわらう
わらって緊張をほぐそうとするのだが
歪んで硬くなった頬のなかで
喉のおくから無口がせりあがってくる
机のうえに視線がさまよい
わらいを放散できない
話しかけてくるのだが
耳のなかで沈黙が膨らみつづけていた
椅子からずり落ちた草男は
なにかを低く喚き
ここからの脱走をかんがえるが
すべての精気が硬直し痩せたままだ
穏やかに息をひそめ
五年間居て辞めた
草男の汁の飛沫と湿った匂いが
さらに濃くなって
空にのぼり蟠(わだかま)っていく
緑色の闇 耳鳴りの深い空
時間が中途半端にちぎれたままだった
幻影かもしれないが
尖った誤解はつねに悩ましい
まるで吃音のように
こころは怪物なのでたえず発情して
生きがたく逝きがたい
ほとんどの時間を眠り込んでいる草男は
草の声でいった
空にのぼる蟠(わだかま)りは
放っておけば夜陰の河に流れてそれですむ、と
沈黙のための用意もしてみたが
孤独の底に落ち着くには
生涯の終息はいつも近すぎる
草の声はいった
草の葉のしたで生き抜いてしまえ
うまく隠れた者がよく生きるから、と
現れることだけがすべてではない
草の茎を折って汁を啜れば苦い
ひとの生は宇宙のなかで
燃える星に困惑し
謎のにおいを嗅いだままだから
そのまま終わるだけ
 

(無題)

 投稿者:根石吉久  投稿日:2009年 6月16日(火)02時37分23秒
  投稿者:足立和夫  投稿日:2009年 6月16日(火)02時18分53秒
   草男(くさおとこ)―出現
足立和夫


机の電話が呻きはじめ身が強張る
受話器をとると
声を吸い込んだままになってしまい
キョックキョックキョックキョック
 キョックキョックキョックキョック
酷くどもる 吃音
極東倉庫です がすぐにはでない
わたしのなかの草男がすべてのそとを
拒絶しようと明滅するのだ
しかたがないので
鼻をつまんで気絶してもらう
会社のひとたちは軽くわらう
わらって緊張をほぐそうとするのだが
歪んで硬くなった頬のなかで
喉のおくから無口がせりあがってくる
机のうえに視線がさまよい
わらいを放散できない
話しかけてくるのだが
耳のなかで沈黙が膨らみつづけていた
椅子からずり落ちた草男は
なにかを低く喚き
ここからの脱走をかんがえるが
すべての精気が硬直し痩せたままだ
穏やかに息をひそめ
五年間居て辞めた
草男の汁の飛沫と湿った匂いが
さらに濃くなって
空にのぼり蟠(わだかま)っていく
緑色の闇 耳鳴りの深い空
時間が中途半端にちぎれたままだった
幻影かもしれないが
尖った誤解はつねに悩ましい
まるで吃音のように
こころは怪物なのでたえず発情して
生きがたく逝きがたい
ほとんどの時間を眠り込んでいる草男は
草の声でいった
空にのぼる蟠(わだかま)りは
放っておけば夜陰の河に流れてそれですむ、と
沈黙のための用意もしてみたが
孤独の底に落ち着くには
生涯の終息はいつも近すぎる
草の声はいった
草の葉のしたで生き抜いてしまえ
うまく隠れた者がよく生きるから、と
現れることだけがすべてではない
草の茎を折って汁を啜れば苦い
ひとの生は宇宙のなかで
燃える星に困惑し
謎のにおいを嗅いだままだから
そのまま終わるだけ
 

 投稿者:足立和夫  投稿日:2009年 6月16日(火)02時18分53秒
  草男(くさおとこ)―出現
足立和夫


机の電話が呻きはじめ身が強張る
受話器をとると
声を吸い込んだままになってしまい
キョックキョックキョックキョック
 キョックキョックキョックキョック
酷くどもる 吃音
極東倉庫です がすぐにはでない
わたしのなかの草男がすべてのそとを
拒絶しようと明滅するのだ
しかたがないので
鼻をつまんで気絶してもらう
会社のひとたちは軽くわらう
わらって緊張をほぐそうとするのだが
歪んで硬くなった頬のなかで
喉のおくから無口がせりあがってくる
机のうえに視線がさまよい
わらいを放散できない
話しかけてくるのだが
耳のなかで沈黙が膨らみつづけていた
椅子からずり落ちた草男は
なにかを低く喚き
ここからの脱走をかんがえるが
すべての精気が硬直し痩せたままだ
穏やかに息をひそめ
五年間居て辞めた
草男の汁の飛沫と湿った匂いが
さらに濃くなって
空にのぼり蟠(わだかま)っていく
緑色の闇 耳鳴りの深い空
時間が中途半端にちぎれたままだった
幻影かもしれないが
尖った誤解はつねに悩ましい
まるで吃音のように
こころは怪物なのでたえず発情して
生きがたく逝きがたい
ほとんどの時間を眠り込んでいる草男は
草の声でいった
空にのぼる蟠(わだかま)りは
放っておけば夜陰の河に流れてそれですむ、と
沈黙のための用意もしてみたが
孤独の底に落ち着くには
生涯の終息はいつも近すぎる
草の声はいった
草の葉のしたで生き抜いてしまえ
うまく隠れた者がよく生きるから、と
現れることだけがすべてではない
草の茎を折って汁を啜れば苦い
ひとの生は宇宙のなかで
燃える星に困惑し
謎のにおいを嗅いだままだから
そのまま終わるだけ
うつくしく光る朽ちた骨たちも
謎というわけだ
崖っぷちの静けさを知る者は
あまりいないが
草の葉は
晴天も 曇天も 荒天も
地上で穏やかにあたらしい空を
受けとめて生い茂る
緑色の闇 耳鳴りの深い空
草の声を耳に詰めて
夕色の世界を往く
断崖の草が生い茂るところで
いつものように草男は眠りこけている
風が崖を這うように昇ってきた


「ル・ピュール」7号(2008.9.28発行)に掲載したものを一部改稿しました。
 

(無題)

 投稿者:村田  投稿日:2009年 1月28日(水)11時26分17秒
  割り込み失礼します。
Naimaさんからのメールを転送してあります。
Tさんが電話でレッスンに復帰したいとのことです。

気をつけてお帰りください。
 

(無題)

 投稿者:せい  投稿日:2009年 1月28日(水)04時01分37秒
  九州の女の方から電話でレッスンの申し込みがありました。良かったです。
松代工業の木を貰ってきました。焚き付けぐらいにしかならないですが、今まで沢山貰ってあるのでたまには余り有難くないのも頂いておいたほうがいいかなと思いました。
長い不在でしたが過ぎてみれば早いような気もします。無事の帰りを待っています。気をつけて。
 

(無題)

 投稿者:せい  投稿日:2009年 1月27日(火)16時31分14秒
  あほでした。一日ずれてました。28日は大丈夫です。電話を受けられます。  

(無題)

 投稿者:せい  投稿日:2009年 1月27日(火)11時39分5秒
  分かりました。
インドからの荷物が届きました。無断で千代と開けて大騒ぎしました。良い物を沢山買って、それだけでもクタクタになったことと思います。お疲れ様でした。松代工業の清水さんから電話があり、すぐに薪にできる棒というか板というかが一籠あるので取りに来るようにと連絡を貰いました。これから出かけます。千代は家に居ますので、ただし4時ころは颯馬のお迎え時間ですので私の携帯に掛けてもらったほうが良いかもしれません。
ではゆっくり気をつけて帰ってきてください。みんな待っています。
 

(無題)

 投稿者:根石吉久  投稿日:2009年 1月26日(月)20時31分47秒
  成田に着いて、携帯の電源を入れる。迎えが必要なほど衰弱していたら、考えてもいいが、そうでなければ、金がもったいない。  

(無題)

 投稿者:せい  投稿日:2009年 1月26日(月)09時10分44秒
  25日夜11時40分ころ電話があり一安心しました。体調はすこぶる悪いとのこと、できたらお医者さんに診てもらいたいところですが。あなたは日本に居ても行かない人ですから、温かくして大事にしてください。颯馬は保育園に行きました。できたら成田まで迎えに行きたいですが駄目ですか?  

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